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D's Talk session #15 with 日倉士歳朗 page_2

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ひと区切りついたところで楽器をいくつか見せてもらう

 

・ボブズ時代からの使い込まれたストラトキャスター& Dobro製リゾネーターギター

ああああああ

strato
ああ

 

・ボディ部分は鮮やかなターコイスブルーのガードが付いたリッケンバッカーのラップスティール_デヴィッド・リンドリーのプレイの影響で入手…とくに初期の Jackson Browne とのセッションで聴けるサスティーンの利いたラップの音が衝撃的だったとのこと/このリッケンはヘッドからエンドまでベイクライト(硬質プラスチック)一体成形で重い

ああああ

rickenrap

 

・作られたのは1920年以降の十数年…埋もれていたこの楽器はベン・ハーパーというひとりの若者によってカムバック_「ワイゼンボーン」/音量をかせぐためにネックまで空洞という特異な構造/これはレアにしてコンディションがいいオリジナル/現在はレプリカ製造もされている

ああああ

original_ワイゼン

 

セイクリッド・スティールにやられた!

 「それまでライやリンドリーが先生で、そのテクニックをどこまで吸収できるか…追いつけ追い越せが目標みたいなところだったから他のスライド聴いても驚くようなことなかった。それが、初めて聴かされてオレのスライド概念がぶっ飛ばされた感じだった。絶対これをやろうと決めて……」

 ゴスペル音楽をスティールギターで奏でる_セイクリッド・スティールという世界があった。教会音楽に必須なハモンドオルガンも元をたどればパイプオルガンだろう。しかしあれだけ規模が大きく莫大な資金を必要とする楽器がそうそう田舎の教会に設置できない。しかし大声量に負けない音ということで電気的に増幅するハモンドを代替楽器に。同様に電気増幅ならばスティールギターでも替えはきくだろうという発想も…。

8弦ダブルネック
 CDやDVD を入手してチャレンジしたトシちゃんも6弦ではやりようがなかったそうで、知り合いの伝手でこの National 製8弦のダブルネックを手に入れることができた。しかしソロのギグで試してみるとエレクトリックでは倍音が少なく、弾き語りではやりにくい_アコギでどうにかと思ったそう。しかし8弦ギターというのはエレキはあるがアコースティックは皆無だったという。しかしここでも人に恵まれた…紹介されたアメリカ西海岸のルシアー=ランス・ホワイト Lazy River Guitars が、細かい要望も聞き入れてくれて見事なハワイアンコア材ボディの8弦ワイゼンボーン・スタイルのギター製作を受けてくれたという。

 

8弦ワイゼン
思い通りのパーフェクトなギターができあがったが、これに合う弦がまた大変。ここでも人のつながりか…デヴィッド・リンドリーとは雑誌対談などで面識が出来ていたが彼はまったくオープンな人でギターテクニックから機材まで隠すことなく教えてくれたそう。弦についても彼が使うUS製にいいのがあると教えられ、いまはそれを使っているとのこと。 

 なおチューニングは、太い方から B-E-B-E-G#-B-C#-E :2弦に6thの音が入ってるのがミソだそうです。

 

 

 

 

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D:まあ音楽人生がここまでこれて…幸せじゃないですか。

H:う〜ん、金が無い無い言いながら今こうして楽器列べて能書き垂れていられるってのは…まあなぁ。

D:ここまで続けられたんだから…。

H:あと俺に必要なのは〝ヒット〟かなあ (笑)!

D:そう! (笑) 

H:もうちょっと有名になれれば文句ないんだけどさあ (笑)…。

D:まあトシちゃんがフロントに立って大ヒットって…ないじゃん。でもたとえば楽曲が誰かに採り上げられるとか、細野さんの話じゃないけどスライド仕事が凄く注目されるとかなら…可能性はあるよね、どこかで知名度が上がる機会ってのは。

H:うんうん。…有名になりたいとかいうと安っぽいンだけど、純粋な意味でやってきたことをもっと知らしめたい気持ちはあるんだよなあ。

この歳になって…もう(テクニカルに)進歩なんかしないだろうと思っていたけれど、ここ5年考えても本気でやればまだ進歩するんだよね。もう少し生かせてもらえれば (笑)、まだ行けるってね…自分に言い聞かせか? (笑)

 

 

121217 西鶴間 日倉士宅

 

 

 

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 (かつてワタシが描いたトシちゃんロゴタイプ)